オンラインで講座やレッスンを販売したいと思ったとき、よく名前が挙がるのが「MOSH(モッシュ)」。ただ、調べてみると「手数料が高い」という声も目にします。実際のところ、本当に高いのでしょうか。
BASEやSTORESと比べてどれくらい差があるのか。そして、その差に見合う価値はあるのか。
この記事では、2026年最新版の料金体系をもとに、MOSH・BASE・STORESを数字で比較しながら、「どんな人にとって高いのか/妥当なのか」を整理します。
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MOSHの手数料体系を整理する

月額料金は0円。かかるのは「売れたとき」だけ
MOSHは初期費用・月額費用ともに0円で使えるサービスです。費用が発生するのは、実際にサービスが売れたときだけ。この点は、BASEやSTORESの無料プランと同じ「成果報酬型」の仕組みです。
手数料は決済方法×決済サービスで決まる
MOSHの手数料は、利用する決済サービスによって異なります(公式料金ページ・2026年1月改定後・税込)。
Stripe利用時
- クレジットカード決済:6.5% + 99円
- クレジットカード決済:6.5% + 99円
- 銀行振込決済:3.0% + 99円
fincode by GMO利用時
- クレジットカード決済:7.0%
- 銀行振込決済:3.0%
fincode by GMOは、GMOイプシロン(GMOペイメントゲートウェイグループ)が提供するオンライン決済インフラサービスです。スタートアップ・SaaS事業者向けに設計されており、審査があります。個人申込は「スタンダードタイプ」のみ可能で、事業者としての実態確認がある場合があります。
決済サービスの契約比較
| 項目 | Stripe | fincode by GMO |
|---|---|---|
| 対象 | 個人OK、事業主でなくても可 | 法人・個人事業主(開業届提出必須) |
| 必要書類 | メールアドレス+身分証明書(個人なら免許証のみ) | 事業者情報、決済事業者の口座、身分証明書 |
| 審査期間 | 最短即日(Express審査) | 1〜3営業日 |
| アカウント開設 | メール登録→即利用→後日審査 | 事前登録→審査→本契約(メール・書類提出) |
| 難易度 | ★★☆☆☆(ほぼ自動) | ★★★☆☆(事業者証明が必要) |
以前は合計8%前後だった時期もあるため、「MOSHは手数料8%」という古い情報が残っています。2026年1月の改定で引き下げられているので、現在の正しい数字で比較することが大切です。
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BASE・STORESの手数料も確認しておく
BASE(スタンダードプラン・月額0円)

- サービス利用料:3%
- 決済手数料:3.6% + 40円
- 合計:6.6% + 40円
- 振込手数料:250円/回
- 事務手数料:売上2万円未満は500円
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STORES(フリープラン・月額0円)

- 決済手数料:5.5%
- 振込手数料:275円/回
- 事務手数料:振込額1万円未満で275円
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BASEもSTORESも月額0円で始められる代わりに、売上に対して5〜7%程度の手数料がかかるという構造は同じです。
数字で並べて比較してみる(クレジットカード決済の場合)
売上1万円のとき
| サービス | 手数料の計算 | 手数料額(税込目安) |
|---|---|---|
| MOSH(Stripe) | 6.5% + 99円 | 約749円 |
| MOSH(fincode) | 7.0% | 約700円 |
| BASE | 6.6% + 40円 | 約700円 |
| STORES(無料プラン・ネットショップ) | 5.5% | 約550円 |
売上5万円のとき
| サービス | 手数料の計算 | 手数料額(税込目安) |
|---|---|---|
| MOSH(Stripe) | 6.5% + 99円 | 約3,349円 |
| MOSH(fincode) | 7.0% | 約3,500円 |
| BASE | 6.6% + 40円 | 約3,340円 |
| STORES(無料プラン・ネットショップ) | 5.5% | 約2,750円 |
売上10万円のとき
| サービス | 手数料の計算 | 手数料額(税込目安) |
|---|---|---|
| MOSH(Stripe) | 6.5% + 99円 | 約6,599円 |
| MOSH(fincode) | 7.0% | 約7,000円 |
| BASE | 6.6% + 40円 | 約6,640円 |
| STORES(無料プラン・ネットショップ) | 5.5% | 約5,500円 |
こうして並べてみると、MOSHとBASEの手数料はほぼ同水準であることが分かります。STORESのフリープランは5.5%とやや低め。ただし、この「数字だけ」で判断してしまうと、大事なポイントを見落とします。何が含まれているか、検討しましょう。
そもそも比較対象として正しいのか?
MOSHは「サービス販売」、BASE・STORESは「物販」
ここが最も重要なポイントです。
BASE・STORESは、ハンドメイド作品や食品、雑貨などのモノを売るためのネットショップです。商品を登録して、注文が入ったら発送する。その流れに最適化されています。
一方、MOSHは、オンラインレッスン・パーソナルトレーニング・カウンセリングといった「サービス」を販売するためのプラットフォームです。
MOSHには、予約・決済・顧客管理がひとつにまとまった機能が標準で含まれています。
- 予約管理(日時・枠数の自動管理)
- Zoom連携(予約確定時にミーティングURLを自動発行)
- サブスクリプション決済(月額課金の自動引き落とし)
- 回数券(チケット制レッスンの管理)
- 顧客管理(リピーター情報の一元管理)
- 申し込みフォーム・アンケート
これらがすべて月額0円・手数料のみで使えるのがMOSHの特徴です。
STORESには「STORES予約」がある
ここで注意しておきたいのが、STORESにもSTORES予約という予約管理サービスがあるという点です。予約受付・顧客管理・事前決済といった機能を備えており、レッスンやサロン運営にも対応しています。
ただし、STORES予約はSTORESネットショップとは完全別契約・別課金のサービスです。フリープランもありますが、月間予約件数は50件まで、公開できる予約ページは2ページまでという制限があります。本格的に使うにはスモールプラン(月額9,790円〜)以上が必要で、さらに事前カード決済の手数料が4.9% + 99円かかります。
つまり、STORESで「ネットショップ+予約管理」を両立しようとすると、月額費用+決済手数料が二重にかかる可能性があるということです。
一方、BASEには予約管理の仕組みがないため、Googleカレンダーで予約を管理して、Zoomのリンクを手動で送って、決済はBASEで——という運用になります。
こうして見ると、MOSHの手数料は「予約・決済・顧客管理がオールインワン」の利用料として考える方が実態に近い、というのが分かってきます。
本当に複雑ですよね…💦
MOSHの手数料が「高い」と感じるケース
月額課金(サブスク)で差が効いてくる
MOSHの手数料が最も気になるのは、サブスクリプション型のサービスを提供しているときです。
例えば、月額5,000円のオンラインサロンを運営していて、会員が30人いるとします。月商は15万円。Stripe利用時の手数料は、毎月約9,849円。年間で考えると約12万円です。
この金額を見て「もっと安くできないかな」と思うのは自然なことです。ただ、MOSHをやめて他のツールに乗り換えた場合、予約管理ツール(月額数千円)+決済サービス(手数料3〜4%)+メール配信ツール(月額数千円)を個別に契約することになります。それぞれの月額料金と手数料を合計すると、MOSHの手数料と同じか、むしろ高くつくケースも珍しくありません。
しかも、ツールが分かれると管理の手間も増えます。手数料の「金額」だけでなく、運用にかかる時間と手間も含めて比較するのが現実的です。
単発・低単価の販売では割高に感じやすい
逆に、「1回500円のワンコインレッスンを月に数回だけ」という使い方だと、1件あたり99円の固定手数料(Stripe利用時)が地味に効いてきます。500円の売上に対して約131円の手数料は、率に換算すると約26%。これはさすがに割高です。
ちなみに、MOSHには現地払い(現金など)で予約を受け付ける機能もあります。現地払いの場合はオンライン決済を通さないため、手数料はかかりません。対面で開催するワンコインレッスンなら、予約管理だけMOSHを使い、支払いは当日現地で——という方法で手数料の負担をゼロにできます。
ただし、オンライン完結のレッスンではこの方法は使えません。低単価×オンライン決済の組み合わせが、MOSHの手数料が最も割高に感じるパターンです。
つまり、単価が低いほどMOSHの手数料率は実質的に高くなる。逆に言えば、単価が高いサービスほど手数料の影響は小さくなります。
でも、こんな工夫をすれば大丈夫かもしれません!
低単価でも手数料を抑える工夫
とはいえ、ワンコインレッスンのような低単価のサービスでも、売り方を工夫すれば手数料の負担はかなり変わります。
回数券にまとめるのが一番シンプルです。500円を1回ずつ決済すると、Stripe利用時は毎回99円の固定手数料がかかります。でも、5回分2,500円の回数券にすれば、決済は1回で済むので固定手数料も99円×1回だけ。
| 売り方 | 決済回数 | 手数料合計(Stripe) | 1回あたり手数料 |
|---|---|---|---|
| 500円 × 5回 (都度払い) | 5回 | 約657円 | 約131円 |
| 2,500円 × 1回 (回数券) | 1回 | 約262円 | 約52円 |
手数料が半分以下になります。参加者が多いほど、この差は大きくなります。
月額サブスク型にするのも有効です。たとえば月4回2,000円の定額制にすれば、決済は月1回で済み、手数料も月1回分だけ。毎回の支払い確認も不要になるので、受講者側にとっても「毎回払う」煩わしさがなくなります。
低単価のサービスほど、「1回ごとに決済する」をやめるだけで手数料の印象がまったく変わる。MOSHには回数券もサブスクも標準機能として用意されているので、使わない手はありません。
結局、誰にとって「妥当」で、誰にとって「高い」のか
MOSHの手数料が妥当な人
- オンラインレッスンやカウンセリングなど、予約・決済・顧客管理がセットで必要な人
- サブスクや回数券など、継続課金型のサービスを提供している人
- Zoom連携や自動リマインドなど、運営の手間を減らしたい人
- サービス単価が3,000円以上ある人
こういった人にとっては、MOSHの手数料は「機能込みの利用料」として十分妥当です。
BASEやSTORESの方が向いている人
- 物販がメインで、レッスンやサービスの販売は考えていない人
- 予約管理は不要で、商品を登録して売るだけのシンプルな運用をしたい人
- すでに他の予約管理ツールを使っていて、決済だけ別で処理したい人
この場合は、MOSHを使う理由がそもそもないため、BASEやSTORESを選ぶ方が自然です。
手数料だけで選ぶと損をするパターン
よくあるのが、「手数料が安いから」という理由でBASEやSTORESを選び、結局オンラインレッスンの運営に必要な機能が足りず、複数ツールの契約+手動運用で疲弊するケースです。
手数料の数字は分かりやすい比較軸ですが、その裏にある「何が含まれているか」を見ないと、トータルコストの判断を誤ります。
知識ってすごく大事ですよね…
結局、“何を売るか”で答えは変わります。
MOSHの手数料をBASE・STORESと比較したまとめ
MOSHは2026年1月の価格改定により手数料はBASEとほぼ同水準になりました。
- MOSH(Stripe利用時)の手数料は6.5% + 99円。改定前より下がっている。
- STORESのフリープランは5.5%で、数字だけ見れば最も安い。
- MOSHの手数料には、予約管理・Zoom連携・サブスク決済・顧客管理といった機能が含まれている。
- サービス販売がメインなら、MOSHの手数料は「高い」のではなく「機能込み」と考える方が実態に近い。
- 物販がメインなら、BASE・STORESの方が適している。
「手数料が高いかどうか」は、何を売るか・どう運営するかによって答えが変わります。数字の比較はもちろん大事ですが、更新のしやすさや、見た目も含め、自分のビジネスに必要な機能が含まれているかどうかも、あわせて考えてみてください。
まずは無料登録で管理画面を触ってみるのが一番早いのでおすすめです。
※ 手数料の情報は2026年2月時点のものです。MOSHは2026年、新たな料金プランや機能追加を予定しています。導入前には各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
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