ネットショップにも、ブログ記事を書いたほうがいいという話

ネットショップにも、ブログ記事を書いたほうがいいという話

ネットショップを始めると、どうしても商品ページや集客のことに意識が向きがちです。実際、私が制作や相談で関わらせていただく中でも、ブログを書くことを提案する場面は多いのですが、経験上、そこまで手が回らなかったり、そもそも意識に上がっていなかったりするお客さんが多いように感じます。

でも、制作や運営の現場を見ていると、
ブログを書いていないことが、あとから効いてくるケースを見かけます。

ネットショップにブログって、やっぱり必要なの?

ネットショップを運営していると、「ブログまで手をかけて作る必要はあるの?」と感じることもあるかもしれません。
慣れないうちは商品ページを作るだけでも大変だし、商品ページがあって、SNSや広告で集客できていれば、とりあえずは回っているように見えるからです。

実際、ブログを書くことは必須条件ではありません。
ブログがなくても、きちんと売れているショップはありますし、最初から完璧な情報発信ができる人も多くはありません。

ただ、ここで一度立ち止まって考えてみたいのは、
「今は困っていなくても、あとから作っておいたら良かったと思うことはないだろうか?」という点です。

ブログが必要かどうかは、「今すぐ売れるかどうか」では判断しにくい部分があります。
むしろ、運営を続けていく中で、少しでも検索に繋がる仕組みをどう整えておくか、という設計の問題に近いのかもしれません。

ネットショップでブログを書くと、何が変わるのか

ネットショップでブログを書くようになると、売上が一気に伸びる、という話ではありません。

影響があるとすれば、それはいくつかの層にわたり、そして運営する側にとって意外と大きな違いになり得ます。

まず、考えたことを残せるようになる
商品ページやSNSでは削ぎ落としてしまう背景や迷い、判断の理由を、そのまま置いておける場所ができます。
「なぜこの商品を扱っているのか」「なぜこの形にしたのか」を言葉にしておくことで、あとから方向性を見失いにくくなります。

次に、 商品の魅力を別の角度から伝えられるようになります。

商品ページはどうしてもスペックや価格が中心になりがちですが、ブログでは使い方の提案や、つくり手の想い、お客さんの声など、商品ページだけでは伝えきれない情報を補うことができます。

そして、 検索エンジンからの評価が変わる可能性があります。

ページが増えることで、Googleなどの検索エンジンからサイト全体の情報量や専門性が評価されやすくなります。

また、商品名や価格だけでは拾えないキーワード——たとえば悩みや使い方に関する言葉——から、ブログ記事を経由してショップにたどり着く人も出てきます。

そしてもうひとつ。
ブログを書くことで、ネットショップそのものが更新され続ける構造になります。

商品ページは完成した瞬間から、基本的にはあまり変わりません。
一方でブログは、考えたことや気づいたことを、その都度追加していける。
この違いが、運営のリズムをつくります。

また、更新し続けているサインを送り続けることでやはり検索エンジンからの評価も良くなるはずです。

ネットショップでブログを書くことが必要なのは、
集客のためでもありますが、その前に運営の足場なのかもしれません。

ネットショップ運営で、ブログが後回しにされがちな理由

ネットショップを運営していると、どうしても優先順位は目の前の作業に引っ張られます。
商品ページの調整、在庫管理、問い合わせ対応、SNSや広告の運用。
やることは常に「今すぐ必要なこと」で埋まっていきます。

その中でブログは、
「余裕ができたら」「もう少し落ち着いてから」と後回しにされがちです。

実際、ネットショップ運営の相談を受けていても、
ブログについては「やったほうがいいのは分かっているけど、手が回らない」という声をよく聞きます。

これは、意欲や能力の問題ではありません。
ブログが運営の中でどういう役割を持つのかが、はっきりしないままだから、優先順位が上がらないのです。

SEOのために書こうとすると、だいたい続かない

ブログが後回しになる理由のひとつに、
「SEOのためにちゃんと書かなければ」という意識があるかもしれません。

検索キーワードを調べて、構成を考えて、役に立つ内容にまとめて…。
そうやって考え始めると、ブログは一気に重たい作業になります。

結果として、
一記事も書けずに止まってしまうか、
数記事書いたところで続かなくなる。

これは珍しいことではありません。
むしろ、まじめに考える人ほど陥りやすい流れです。

ネットショップ運営において、ブログは「成果を出すための施策」として扱われがちですが、最初からSEOを目的にしてしまうと、書くこと自体が難しくなってしまうことがあります。

ネットショップのブログは、どう書けばいいのか

ここまで読むと、「じゃあ、実際にはどう書けばいいの?」と思うかもしれません。
ネットショップのブログというと、正解の書き方や、成果が出る型を探したくなります。

でも、最初に意識してほしいのは、
うまく書くことより、書ける状態をつくることです。

ブログは、完成度を競うものではありません。
続けていく中で、少しずつ役割が見えてくるものです。

その前提に立つと、書き方のハードルは、思っているよりもずっと低くなります。

きれいにまとめなくていい

「きれいにまとめなければいけない」と思った瞬間に、ブログは書きづらくなります。

起承転結を整えて、結論を用意して、読みやすく仕上げて……
そう考えるほど、手が止まってしまう人は少なくありません。

でも、そもそもブログは、最初から完成形である必要はありません。

考え途中の文章でもいいし、
少し回り道をしている内容でもいい。

あとから読み返したときに、
「このとき、こう考えていたんだな」と分かる程度に残っていれば十分です。

きれいにまとめることよりも、
考えたことが消えてしまわないことのほうが、ずっと大切です。

最初から商品につなげなくていい

ネットショップのブログを書くとき、
「ちゃんと役に立つ内容にしなければ」「商品やサービスにつなげなければ」と考えてしまいがちです。

でも、設計思想として考えるなら、最初からそこを目指す必要はありません。

ブログは、結論を出す場所というよりも、
考えたことを整理しながら残していく場所です。

あまりに短いテキストだけでは、あとから文脈が分からなくなってしまいます。
かといって、最初から完璧な文章にする必要もありません。
「今、ここまで考えている」という状態が伝わる程度のまとまりがあれば十分です。

そして、この作業は一人で抱え込まなくても大丈夫です。
構成を考えたり、下書きをつくったりする段階では、AIを使うことで、かなり楽になります。

文章をうまく書くためではなく、
考えていることを外に出すための補助としてAIを使う。
そう考えると、ブログを書くハードルは、ぐっと下がります。

まとめ:ブログは、運営の土台を広げる場所

ブログは、売るための道具として考え始めると、どうしても苦しくなります。

何を書けばいいのか、正解は何か、効果はあるのか。そうやって構えてしまうと、手が止まるのも無理はありません。

でも、少し視点を変えてみると、ブログにはいくつかの役割があることが見えてきます。

考えたことを残しておく場所。商品ページでは伝えきれない魅力を、別の角度から届ける手段。そしてページが増えることで、検索エンジンからの評価にもつながっていく。

どれかひとつを目的にする必要はありません。

まずは、書けるところから書いてみる。

ネットショップにとってのブログは、運営の土台を少しずつ広げていく存在なのかもしれません。