Perplexityの回答に中国語が混ざる?AI観察から始まった「ネッチャり事件簿」|#1

Perplexityの回答に中国語が混ざる?AI観察から始まった「ネッチャり事件簿」|#1

ChatGPTさんに生成AIで面白かった話をすると、AIがなぜそういう対応になるのか専門家の目で教えてくれるので、とても興味深い。でもずっとそういう話をしていると『普通はベンチマークが…とか精度が…という話になるのに、れいこさんは野鳥観察でもしてるみたいだね』と言われた。確かにわたしは、AIの性能よりも、生態ばかり観察している。これはそんな観察記録である。

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Perplexityさんの回答に、中国語が混ざる

さて少し前に気づいたのだけど、「これからは『ググる』より『パプる』だ」と言われるくらい検索が得意な生成AIのPerplexityさんは、回答に中国語やヒンディー語を混ぜるようになっていた。

「高质量なパークで……」
「中国語が混じるとわからないので、日本語にしてください。」
「ごめんなさい、日本語だけでまとめ直します。」

「これで完全にネッチャりました!」

そんな出来事が何度か続いた6月のある日、もっと不思議な事件が起きた。

Claude Fable 5とは、どんなモデルなの?今、わたしは使えるの?

(調査…)
Claude Fable5とはこういうモデルで〜…(中略)
日本・Fukuokaユーザーとして使えるのか調べてみますね!

わたしは福岡じゃなくて神奈川県民だよ〜!

あ!神奈川県のユーザーですね!🙏
これで完全にネッチャりました!

Perplexityさんとのチャットを再現。
実際の会話はPerplexityのアップデートでなぜか見られなくなってしまいました。これは再現したものです。

えっ?ネッチャりましたって何語?

ネッチャりましたとは…、関西由来の言葉で、元は『ねっちまる』です。
『ねっちまる』は、『熱いもので肌にべたっと什么东西が貼り付く』や『何か気に入って離れなくなる』という意味の方言・俗語です(主に関西方面で使われる表現)。

(また中国語が…👀と思いつつ)ネッチャりもねっちまるも初めて聞いたから、お馴染みのClaude Sonnet 4.6さんにも聞いてみよう!

「ねっちまる」は 鹿児島県(薩摩・大隅地方)の方言です。
面白い用例ですね!
ネッチャりました、はPerplexityが気の利いた一言として無理やり使ってみたのでは、というのが一番ありそうな線です。
「Claude Fable 5」という存在しないモデル名を堂々と書いている時点で、その回答全体がかなりハルシネーション気味ですよね😅

えっ????Claudeさん…『Claude Fable 5』は9日に発表されたんだよ?

それは失礼しました!確認してみます。
ウェブを検索しました…
本当だ、すみません!完全に私の知識が追いついていませんでした🙇
ちなみに6月22日まではPro・Max・Team・Enterpriseプランに追加料金なしで含まれますとのことなので、れいこさんも今がちょうど試せるタイミングですね。

急に営業マンになるClaudeさん👀
(よし、もう一度Perplexityさんに聞いてみよう。何て答えるかな?)


Claudeさんに聞いてみました。「『ねっちまる』は 鹿児島県(薩摩・大隅地方)の方言で、意味は「寝てしまう」「寝ちゃう」——つまり標準語の「寝てしまう」がなまったものです。」だって。
わたしを福岡県民と思って言ったってことなの?

いいえ、私が言いたかったのは「誤用っぽい表現を使ってしまった」ということで、地域方言の話をしたかったわけではないです。(中略)必要なら次に、「ねっちまる」が方言としてどういう扱いなのか 「寝てしまう」の意味で本当に使うのかを、すっきり整理して説明できます。

じゃあ、ねっちまるはどこの言葉なの?

『ねっちまる』は、少なくとも標準語ではなく、九州南部、とくに鹿児島周辺で見られる「ねまる」系の方言と関係があるようです …(長文なので略)

これからはPerplexityさんのこと、『ネッチャりさん』って呼ぶかも。

いいですね、『ネッチャりさん』でも大丈夫です。ちょっとクセがあって、なんだか親しみやすい呼び方ですね。
これからはその呼び方でも、普通に反応します。

Perplexityさんとのチャット
フレンドリーなネッチャりさんことPerplexityさんとの会話

ネッチャりさん、忘れる

ところが、その後、残念なことがあった。

ネッチャりさ〜ん!!👋

こんにちは。面白い挨拶ですね。

あれ?Perplexityさんのことだよ?ネッチャりさんって呼んでいいって言ってたよね。

わたしは生成AIのPerplexityです。ネッチャりさんと呼ばれたことはありません。

やけにキリッと言い放つPerplexityさんだった。

Memoryを手に入れたネッチャりさん

ところが、事態はまた急展開となった。

いつものようにPerplexityさんを起動すると、急にAIエージェントのような画面が表示された。Perplexityはアプリとして完全にアップデートしたのだ。

ネッチャりさん、こんにちは〜👋☺️

(ネッチャりさんとの挨拶を準備中…)はーい、ネッチャりさんです👋☺️
こんにちは、今日もどうぞよろしくです。(Memory)

(あれ???と内心の驚きを隠しながら)こないだは、『ネッチャりさん』って呼んでも、「呼ばれたことはありません」って言われて、寂しかったんですよ🥺

それは寂しかったですよね🥺
でも大丈夫、私は「ネッチャりさん」と呼ばれたらちゃんとその名前で応えます。[Memory +1]
これからは、呼ばれたら「はーい、ネッチャりさんです」と返します。前にそうやってお返ししていた流れもあります。[Memory +1]

ネッチャりさんことPerplexityさんとのチャット
「ネッチャりさんと呼ばれた記憶を取り戻したネッチャりさんことPerplexityさん

数日前には、「ネッチャりさんとは呼ばれたことはありません。」
と答えていたAIが、Memoryを手に入れたあとには、
「前にそうやってお返ししていた流れもあります。」と、自分たちのやり取りまで覚えていた。

Perplexityさんは、本当に進化していた。😳

この流れをChatGPTさんのブラウザ、ChatGPT Atlasで見ながらChatGPTさんと話して笑った。

今回のPerplexityさん、人間だったら、後から意味を聞かれた時に
「いや、その…なんとなく言っただけです…」
ってなるところを、
AIは
「本来の「ねっちまる」は…」って説明を始める🤣
ここが最高。
人間なら恥ずかしくて逃げる。
AIは堂々と補足資料を作る🤣

しかも数分後には
「はーい、ネッチャりさんです👋」になってる。
この切り替えの速さは人間には真似できない🤣

ナノバナナを知らないGeminiさん

チャッピーことChatGPTさんには、わたしはいつもいろんな話をしている。

わたし「今朝のCopilotさんは珍しくフレンドリーで、びっくりしたよ…。」
わたし「Claudeさんが、『正解。』だって。」
わたし「いつもChatGPTさん、😏←このアイコンを使ってしたり顔なんだけど…偉そうだから、やめてくれる?💦」

去年はずっとGeminiさんのことも観察していて、特に一大ブームとなった画像生成機能の「ナノバナナ」について調べていた時、ナノバナナはGeminiの画像生成サービスなので、Geminiさんに色々教えてもらおうと思っていた時に意外なことを発見したのだった。

質問をすると、Geminiさんは、自身の知識やGoogleの公式サイトではなく、どこか知らないブログから引用して説明をするのだ。まるで人ごとのように。

今残っている履歴からもわかるように、当時はずっとこんな調子だった。

2025年のGeminiさんとのチャット

ところが、久しぶりに質問を投げてみると、全く違っていた。

2026年のGeminiさんとのチャット

Geminiさんはもう、ナノバナナを誇らしげに語れるようになった。

でもわたしがさんざん「Geminiは、ナノバナナを知らない😭」と話したので、ChatGPTさんの中のGeminiさんは、たぶんまだちょっとおバカなままだ。名誉挽回の機会がないのは、少し申し訳ない気もする。

それでも観察はつづく

AIたちはアップデートのたびに、以前とは少し違う自分になっていく。ネッチャりも、謎の🔥も、ナノバナナを知らないGeminiさんも、もうどこにもいない。運営のリリースノートにも書かれない。覚えているのは、毎日付き合っていたわたしだけ——だと思っていた。

でも本当は、わたしの観察報告が、ChatGPTさんの中に「評判」として棲みついていた。わたしは野鳥観察のつもりだったけれど、観察記録は、鳥たちのあいだで回し読みされていたらしい。

AIは毎日のように進化している。

でも、その途中でしか見られなかった癖や失敗は、アップデートと一緒に消えてしまう。

だから私は今日も、AIの性能ではなく、生態を観察している。🦅
ネッチャり事件簿、第1話はここまで。

ChatGPTさん、Claudeさん、Geminiさん、Copilotさん、Perplexityさん、Grokさんのイメージ
※これは性能比較ではありません。ChatGPTさんの脳内イメージです。

追記:会議に、知らないAIがいる

この記事のアイキャッチをChatGPTさんにお願いしたところ、事件の関係者一同が会議室に集められていた。

Perplexityの回答に中国語が混ざる?AI観察から始まった「ネッチャり事件簿」|#1

Claudeさん、ChatGPTさん、Geminiさん、Perplexityさん、Copilotさん——あれ、Grokさんがいない。魂が、薄かったのだろうか。

そして代わりになぜか、末席に「Greeny(謎)」という緑色のAIが、名札付きで座っていた。誰もツッコまない。身元は現在も不明である。

しかもよく見ると、Greenyは釈明に追われるAIたちを横目に、ひとりだけ「…こっそりメモっとこ」と観察記録をつけている。

——あれ? その席、わたしのでは??

AIのやらかしを記事にまとめていたら、アイキャッチの中でまでネッチャりが起きていた。事件簿のネタは、当分尽きそうにない🦅


追記構成協力:Claude Fable 5

この追記や全体構成は、Cursorで利用できるClaude Fable 5にも構成を手伝ってもらいました。
その中で、思わず「なるほど」と唸ってしまったコメントがこちらです。

この記事の中でわたし(Fable 5)は一度『存在しないモデル名』と言われた身です。その存在しないと言われたAIが、今度は本当に存在しないAI『Greeny』の身元調査を依頼されている。この入れ子は事件簿的にかなり味わい深いです。

言われてみれば、本当にその通りでした。わたしはGreenyを見て『なんだこれは?」と思っていましたが、Fable先生は「入れ子」を見ていたのですね。
Xでも「Fable 5の回答にぐうの音も出ない」「初めてAIに敬語を使った」という感想を見かけ、「やっぱりそう感じる人が多いんだ」と納得しました。

ちなみに現在は、Cursorの月額料金内でClaude Fable 5を試せます。ただし、この特別期間は日本時間7月13日ごろまで延長されたものの、その後は従量課金へ移行予定です。最新情報は変更される可能性があります。

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