ネットショップを始めるとき、プラットフォーム選びで迷うひとつの選択が「BASE」と「Shopify(ショッピファイ)」。どちらも人気のECサービスですが、手数料の仕組みはまったく違います。売上ゼロの月は一切かからないBASEと、月額はかかるが決済手数料がシンプルなShopify。個人や小規模で始めるなら、どちらが本当にお得なのでしょうか?料金体系を整理し、売上規模別に損益分岐点を試算して比較します。
BASEの手数料体系

スタンダードプラン(無料)
BASEのスタンダードプランは初期費用・月額費用ともに0円です。商品が売れたときだけ手数料が発生する「成果報酬型」なので、開店したてで売上が立たない時期はコストを抑えられます。
- サービス利用料(販売手数料):注文金額の 3%
- 決済手数料:3.6% + 40円(クレジットカード・コンビニなど)
- PayPay・Amazon Pay・PayPal:4.6% + 40円(+1%)
- 振込手数料:250円/回
- 事務手数料:売上2万円未満は500円、2万円以上は無料
合計すると、通常決済で 6.6% + 40円です。
例:税込1,500円の商品なら約139円が手数料です。売上2万円未満の月は事務手数料500円がかかるため、少額だけ売った月は「6.6%+40円+振込250円+500円」と覚えておくと安心です。
グロースプラン(有料)
月額16,580円(年払い)〜19,980円(月払い)で、販売手数料0%、決済手数料は2.9%(PayPay等は3.9%)に下がります。月商がおおよそ50万円を超えるあたりから、スタンダードより総コストが安くなるといわれています。振込手数料250円はグロースでも同様ですが、事務手数料はかかりません。
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Shopifyの手数料体系

月額プラン
Shopifyは月額料金が必ずかかるのが特徴です。個人・小規模向けに使いやすいのは次の2つです。
- Basic:月額¥3,650(年払い)(月払いなら¥4,850)
- Grow:月額¥10,125(年払い)(月払いなら¥13,500)
Basicプランから、無制限の商品登録や複数チャネル対応など、ECに必要な基本機能が一通り使えます。Growプランは、より高度なレポート機能や複数のスタッフアカウントなど、成長段階に合わせた機能が追加されます。
決済手数料(Shopify ペイメント利用時)
Shopify公式の「Shopify ペイメント」を使うと、取引手数料(追加%)はかかりません。かかるのは決済手数料のみです。
- Basic:国内カード 約3.55%前後、海外カード・Amex 約3.9%前後
- Grow:国内カード 約3.4%前後、海外カード・Amex 約3.85%前後
- 振込手数料:0円
外部決済(Stripe等)を使うと、プランごとに取引手数料0.5〜2%が上乗せされます。日本ではShopify ペイメントを前提に考えるのが一般的です。
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具体的な手数料シミュレーション
税込売上10万円/月で、すべてクレジットカード決済だった場合の目安です。
- BASEスタンダード:販売手数料3,000円+決済手数料3,600円(3.6%)+40円×20件=800円で合計7,400円。ここに振込250円+事務500円が加わり、約8,200円程度。
- Shopify Basic:月額¥4,850(月払い)+決済手数料約3.5%で約3,500円。合計約8,350円。※年払いでは、¥3,650+約3,500円=合計約7,150円。
この例(Shopifyは月払い)では、月商10万円の時点ではBASEの方が総支払いが少なくなります。BASEは売上ゼロの月は0円なので、「まだ売上が出るかわからない」段階ではBASEの方がリスクは小さいです。逆に、月商が20万円・30万円と増えるほど、BASEの「6.6%+40円」の負担額は大きくなり、Shopifyの月額固定+決済%の方が総コストで有利になるケースが増えます。自分の想定売上で一度計算してみると、切り替えのタイミングが判断しやすくなります。
BASEとShopifyを売上規模別で比較すると?
月商が低いとき(〜10万円)
- BASEスタンダード:月額0円。売上に応じて 6.6%+40円 のみ。売上ゼロの月は手数料もゼロ。
- Shopify Basic:月額¥4,850(月払い)が固定。売上5万円なら決済手数料約1,750円で、月額と合わせ約6,600円。
月商が少ないほどBASEの「売れた分だけ払う」方が有利です。在庫を抱えながらテスト販売したい個人にはBASEが向いています。なお、PayPayやAmazon Payを多く使う場合はBASEでは+1%になるため、決済手段の割合も手数料比較には影響します。
月商が伸びてきたとき(20万〜50万円)
- BASE:売上30万円なら手数料は約2万円強+振込・事務手数料。
- Shopify Basic:月額¥4,850(月払い)+決済手数料約1万500円。
合計約1.5万円前後。 - Shopify Grow:月額¥13,500(月払い)+決済手数料約9,900円。
合計約2.3万円前後。
月商50万円以上
BASEはグロースプランとの比較になります。月額約1.6万円で販売手数料0%・決済2.9%になるため、売上規模が大きいほど有利です。ShopifyもGrow(月額¥13,500)やAdvanced(月額¥58,500)で決済手数料率が下がるため、月商・商品単価・決済方法でどちらが得かは変わります。
個人・小規模ならどっちがお得?
まずは「リスクを抑えて試したい」なら → BASE
- 月額0円で開店できる
- 売れない月は手数料負担がほぼゼロ
- スマホだけで開設・運用しやすい
副業で少しずつ売りたい、まずは1品から試したいという段階では、BASEのスタンダードがコスト面でも心理的にも始めやすいです。
「しっかりサイトを作って売上を伸ばしたい」なら → Shopify
- 月額はかかるが、決済手数料がシンプル(Basicで約3.4〜3.5%など)
- デザイン・機能の自由度が高く、ブランド感を出しやすい
- 売上が増えてくると、BASEスタンダードより総手数料が安くなりやすい
すでに商品が決まっていて、ある程度の売上を見込めるなら、最初からShopify Basicで始める選択肢もありです。年払いを選ぶと月換算¥3,650となり、月払いより約25%お得になります。
選ぶときのチェックポイント
- 開店〜数ヶ月は売上ゼロ or 少額になりそう → BASEスタンダードで試す
- 月商10万〜30万を目標にしている → 手数料シミュレーションでBASEとShopifyを比較
- デザイン・SEO・マーケ機能をしっかり使いたい → Shopifyが向いている
- とにかく手軽に・スマホだけで始めたい → BASEの無料開店が負担が少ない
移行コストを考えると、最初から「いつかShopifyに移す」と決めてBASEでスタートするより、まずはBASEで実績を作り、月商が安定してからShopifyやBASEグロースを検討する流れが現実的です。
手数料以外で押さえておきたい違い
BASEは日本語サポートが手厚く、テンプレートも豊富で「とにかく開店までが早い」というメリットがあります。一方、Shopifyはアプリやテーマで機能を拡張しやすく、SNSやマーケットプレイスとの連携も強いです。手数料だけでなく、運用の手間・デザインの自由度・将来の拡張性もあわせて考えると、自分に合う方が選びやすくなります。
BASEとShopifyの手数料比較まとめ
- BASE=月額0円・売上に応じて6.6%+40円など。個人で少額・低頻度で売るならお得。
- Shopify=月額¥4,850(Basic)〜¥13,500(Grow)+決済約3.3〜3.5%。月商がのびてくると総コストで有利になりやすい。
「個人・小規模ならどっちがお得か」は想定する月商で決まります。まずはBASEで開店して売上を見てから、伸びてきたタイミングでShopifyやBASEグロースへの移行を検討する、という段階的な選び方も現実的です。料金表は変更されることがあるため、導入前には各社公式サイトで最新の手数料を必ず確認してください。個人・小規模であれば、手数料だけでなく「続けやすさ」と「将来の伸ばしやすさ」のバランスで選ぶと、長く使える選択がしやすくなります。


